河上和雄氏が死去【元東京地検特捜部長・ロッキード事件捜査に尽力】
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訃報:河上和雄さん
テレビ番組のコメンテーターなどを務め
事件のご意見番としてもおなじみだった
元東京地検特捜部・部長で弁護士の河上和雄氏が
敗血症によりお亡くなりになりました。享年81歳。
最近まで日本テレビ系「バンキシャ」に出演されていましたが
2014年4月の出演を最後に
メディアで姿を拝見する事がなかったと思います。
晩年はだいぶ痩せこけてしまった様子も話題になりましたが
相当お身体は悪かったようですね。
事件を冷静に予想し、
犯罪に対しては厳しい姿勢と歯に衣着せぬ断罪ぶりは
観ている視聴者に強く印象付けられました。
残念ですがご冥福をお祈り致します。
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故・河上和雄さん
- 1933年4月26日生まれ 東京都出身
- 東京都立小山台高等学校を経て東京大学法学部へ進学
- 東大在学中に司法試験に合格
- 司法修習を経て札幌地検検事をスタートとして、
数々の支部地検で従事、その後1962年に東京地検検事に赴任。
かのロッキード事件の主任検事として捜査を担当。 - 1991年に最高検公判部長として退官、
その後弁護士登録してからはテレビのコメンテーターとしてメディアに露出し大学教授としての顔も持っていた。 - 兄は作家の三好徹氏。
- 2002年に当時の妻が脳出血で死去。
その後2007年に歌手の千葉紘子さんと再婚。
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河上氏と言えばやはりこの事件。
当時の前内閣総理大臣をはじめ数多くの政治家・財界人が関わり
日本中を巻き込んだ戦後最大の収賄事件「ロッキード事件」です。
戦後最大の収賄事件「ロッキード事件」
1976年、当時の前首相であった田中角栄(故1993年)が
受託収賄と外国為替・外国貿易管理法違反の疑いで逮捕されるという前代未聞の事件。
全日空の新型旅客機購入に絡み米ロッキード社が数々の国内大物人物を介し
時の首相に当時で数十億円という多額の賄賂を渡し
自社飛行機を導入させようとした事が明るみになりました。
田中角栄だけでなく佐藤孝行運輸政務次官や橋本登美三郎元運輸大臣も逮捕
全日空の若狭社長やロッキード国内代理店であるの丸紅役員
米CIAとも関わりのあった大物フィクサー児玉誉士夫、
政商・小佐野賢治と次々と関係者が逮捕。
周辺の人物にも多数の不審死者を出した
日本全土を震撼させた戦後最大のタブー事件です。
この事件が発覚した後、アメリカとの外交問題にまで発展。
またこの事件では元首相秘書官夫人であった
榎本美恵子氏の証言の際のセンセーショナルなセリフ
“蜂の一刺し”発言が大きな話題に。
当の榎本美恵子氏は大注目され写真集まで発売することに。
今考えると随分カオスな事件だったわけです。
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さて河上氏ですが、
残念ながら敗血症によりお亡くなりなったとのこと。
あまり聞き慣れない”敗血症”とはどのような病気なのでしょうか。
敗血症
体内の一部の細菌に侵され
そこから絶え間なく毒が血液に流入され
身体の抵抗力が衰え重症に陥る病気だそうです。
高熱や頭痛などの症状に始まり
次第に肺や腎臓などの重要な臓器が侵され進行するようです。
治療が遅れたり症状が進むと
この度の様に命に関わってくるそうです。
重症の場合は医療先進国でも死亡率が30%前後だそうです。
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昭和という時代を象徴するシーンの証言者が
また一人去っていってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
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